企業導入した、iPhoneが異常なほどの通信量を使っている。
数十台導入をしたが、8割程度、1週間で3~5GBの通信量を使っている。
7GBの通信量の制限だったので、もはや2週間で制限がかかってしまうと
いう計算になる。
iPhoneのデータ通信量が異常な場合、通常であれば、Appのバックグラウンド通信のオフや
Appの自動ダウンロードのオフにて通信量の抑制を行うが、そちらと関係なく
通信量が暴走していた。
各アプリ毎の通信量を確認するため、モバイルデータ通信の欄「設定→モバイルデータ通信」から、
通信量を確認すると、システムサービスが数GBと飛び抜けた通信量の値となっている。
システムサービスをタップし、中身を確認すると、「インターネット共有」(テザリング)と「企業アカウント」が共に、数GBと通信のほとんどを占めている。
「企業アカウント」という名称から、通信量の要素として疑うとしたら、
MDM(Mobile Device Management)かVPNの通信かと思い、アップルに
「企業アカウント」の通信量として定義されるものは何か、と問い合わせをしたところ、
以下の回答をもらう。
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お電話にてお問い合わせいただいておりました iOS デバイスの「設定」-「モバイルデータ通信」-「システムサービス」にある「企業アカウント」について改めて確認させていただきましたが、「企業アカウント」に含まれる通信の具体的な項目について情報はございませんでした。
ただ、iOS デバイスと MDM 間での通信はかなりデータ量が少ないと思われますので MDM との間でのデータ量は気にされるほどではないと考えられます。
デバイス上の動作と「企業アカウント」増え方を見ますとやはり「モバイルデータ通信」時の VPN 接続のデータがカウントされている可能性があると思います。
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んー。。。歯切れが悪い回答。
電話でもセキュリティの観点から公開していないとはいっていたが、
なんともアップルっぽい回答かなと。
もうこの際、切り分けをして解決するしかないと思い、同様の環境にて
MDMの「オン・オフ」、VPNの「オン・オフ」にて検証を行ったところ、
MDMのオフにて通信量が劇的に下がった。
ただし、MDMの通信が異常であれば、そのMDMを使っているお客さん全てに
有り得る事象なので、MDMの中身を探ると、
Appの自動アップデートが「オン」
になっていて、実際にiPhone上で、定期同期のタイミングで
アプリがインストールしているように、「クルクル」なるとのこと。
そこで、こちらを「オフ」にしてところ、「クルクル」なることもなく、
通信量も通常通りの数値となった。
※ただし、App Storeは非表示にて、アプリはMDMよりインストール。
実際にアップルがいうとおり、VPNの通信も関係してそうな気もするし、
通信先のサーバーで何をやっているか(例えば、ファイルサーバーとか)によっては、
「企業アカウント」の通信量が異常になりそうな気もするが、
そこまでの検証は行ってない。
もし、同様の事象にて困っている方がいれば参考にしていただけると幸いです。